ピーター揚げきな粉ぱん(イッツピーターパン)は、東京都大田区六郷のベーカリー商品です。あげパンにきな粉を付けています。揚げパンは、学校給食の代名詞のようなところがありますが、実は大田区があげパン給食の発祥地ということで“ご当地”商品です。
イッツピーターパン南六郷店では、その名もピーター揚げきな粉ぱんを発売しています。
あげぱんは、コッペパンを油で揚げて、砂糖をまぶしたものです。
砂糖にきなこを加えたオリジナルのあげぱん。ピーター揚げきな粉ぱん(イッツピーターパン)は、店内のかごに陳列しています。
ピーター揚げきな粉ぱんは、きな粉の色が鮮やかです。
やや硬めのパン生地を油であげて、かなり大胆にきなこをかけています。
けだし、揚げパン給食発祥の地である東京大田区の、昭和の揚げパン(昭和30~40年代)を思い出す味です。
ピーター揚げきな粉ぱんは、実に美味しい。
ところで、どうして学校給食にあげパンが導入されたのでしょうか。
学校給食法が施行されたのが1954年。以来コッペパンが続き、揚げパンが登場したのは1964年(昭和39年)だそうです。(http://www.juk2.sakura.ne.jp/rekisi.html)
かんたんにいえば、当時のパンはあまりおいしくなかったのです。
そこで、油であげて、砂糖をまぶして、生徒・児童が食べやすいように工夫したのでしょう。
ですから、当時のあげぱんは、もっと質の悪いコッペパンと、これまた当時の質の砂糖や油を使ったもので、今のあげぱんとは違います。
でも、よりおいしくなっているというのは、決して悪いことではありません。
あげぱんも進化しているのです。
当時を思い出しながらも、味は21世紀のあげぱんである、ピーター揚げきな粉ぱん。いかがですか。
都立高校のすぐ近くにあるイッツピーターパン
イッツピーターパン南六郷店は、京急線雑色駅の近くにあります。
駅を下車して、国道15号線を超えると、水門通りという、昭和の佇まいを残す商店街に入ります。
そこから5分ほど歩きます。
イッツピーターパン南六郷店のすぐ近くに、都立の学校が2校あります。
ひとつは、東京都立城南特別支援学校です。
特別支援学校というのは、障害の部位によって、視覚、聴覚、知的、身体などの学校があります。今日訪問した東京都立城南特別支援学校は、身体障害者を対象にした特別支援学校です。
小・中・高と3つの教育課程がありますが、児童・生徒は、ほぼ車椅子です。
学校案内より
少なくとも、下肢に障害があるということです。
障害が、「手のみ」「足のみ」という場合もなくはないのですが、下肢が自力歩行できないほどの障害がある方は、手にも何らかの障害がある場合が多いように思います。
もうひとつは、東京都立六郷工科高校です。
ふたつ特徴があります。
ひとつは、単位制の定時制高校であること。
羽田工業高校、港工業高校の定時制が合併してできた高校だからです。
単位制というのは、学年制を採用している高等学校では異色です。
そして、もうひとつの特徴は文化祭です。
ねぶた祭りが行われます。
Facebookタイムランより
ねぶたは仙台の七夕まつり、秋田の竿灯まつりと並んで東北三大祭と呼ばれる夏祭りで、特に有名なのが青森ねぶたと弘前ねぷたです。
都立立六郷工科高校では、職員の中に五所川原市出身の先生がいたことや、近所にねぶた絵を画いている方がいたことなどから、ねぶた祭りを行うことになったそうです。
現在は弘前市在住のねぷた絵師・山内和人氏の協力で本格的なお祭りとなりました。
学校公開の際は、イッツピーターパン南六郷店に寄られて、ピーター揚げきな粉ぱんはいかがでしょうか。
店内で食べるところもあります。
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